記憶は亡霊・・

些細なことである・・


夢を見た・・

電車の切符を購入しようと


「両手で」財布を開いて千円札を取り出そうとした

ふとそのとき

あれ?僕って両手が使えないはず・・

どうやって財布から千円札を取り出せば良いんだろう・・

いや、取り出していたんだろう・・

と悩んでいる・・

いくら考えても思い浮かばない・・

このままじゃ切符が買えない・・どうしよう


ケッタイな夢だ

考えに考え、必死で思い出そうとしてやっと思い出した。


そうだウェストポーチにお金を入れて右手だけで取り出していたんだ!

とやっと思い出す。

それを思い出したと同時に・・

そうだ、僕は脳出血で半身不随になっていたんだ

だから財布さえ「両手で」開いてお金を取り出せなくなり

仕方なくウェストポーチにお金を財布代わりにするようにしたんだ

と自分が半身不随になっていた事まで気が付くという

けったいな夢・・だった

それでも自分が半身不随になっていた事に気が付いた瞬間

何とも言えない哀しい気分になった・・(たぶん誰にもわからない気持ちだろう)

その瞬間まで僕は(夢の中では)健常者だったのだから

僕の潜在意識の中にはまだまだ「自分が健常者だった頃の」記憶があり

そしてそれは一生消えないのだろう

それは僕にとって、記憶は亡霊でしかない・

いくら現実の世界で障害者と自認していても

潜在意識の中まではコントロール不能だ・・