今日は久しぶりに僕がNPOで携わっている再生可能エネルギー技術についての記事を書きます。
現在、脱原発に向けて、様々な再生可能エネルギー利用技術が全国各地で開発の動きがあります。
いわゆる太陽光発電や風力発電などです。
しかし、大きな問題の一つとして出力電力が不安定であるということがあります。
例えば太陽光なら夜は発電できず昼間しか発電不可能です。
曇りの日と雨の日では発電量が全く変わってしまいます。
風力発電についても同様に常に一定の適度な風が吹いているわけではありません。
特に風力発電の場合、落雷などによる事故が多く発生しております。
こういった不安定な電力を送電線に送電した場合どうなるか。
送電線に逆潮流が起こり、電圧低下などの電力変動による瞬停など送電線への悪影響が懸念されます。
これは資源エネルギー庁でも既に想定されておりこれがかなり大きな悪影響を与え、
大きな電力損失になるそうで損失想定は10ギガワットだそうです。
世間では太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーによる発電システムは注目されていますが、
この問題については専門家の間でも意外と知られていません。
しかし日の電力会社はこの盲点を突き、再生可能エネルギー促進法案の中の電力の全量買い取り制度に
「不安定な電力は買取拒否できる」という条項を残させました。
私はこの条項を盾に電力会社が太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー利用技術で発電した
電力の買取を拒否もしくは、買取価格において不利な契約を再生可能エネルギーにより発電した企業に
押し付けてくるのではないかと懸念しています。その結果再生可能エネルギー利用の促進を阻害してし
まうのではないかという大きな懸念を持っています。
結果として、電力会社側はなし崩し的に原発の必要性を説き、原発の再稼働を促進させてしまうの
ではないかと思われます。
この出力変動を緩和できるのが唯一バッテリなのです。
この大容量バッテリーについては経産省を中心として東電が特許を持つNASバッテリーが
普及されようとしています。
しかし
このNASバッテリーは過去に数度の火災事故を起こしています。
最近では
昨年の9月21日に三菱マテリアル筑波製作所(茨城県常総市)で発生した同社製NAS電池事故です
にも関わらず・・
六ヶ所村には風力発電装置とともに現在2000kw級のNASバッテリーが17基も設置されています。
以下は私が参加しているNPOの仲間が六ヶ所村で先月に撮影してきたNASバッテリーの写真です。
・
問題は過去の火災事故の原因が未だにわからないことです。
このNASバッテリーとはナトリウムと硫黄を使って
しかも電力を維持するためには300度~350度という高温で運転しなければならず、
ナトリウムは水と触れると水素を発生します、その水素に引火すると火災となります。
また、硫黄も燃えやすく、亜硫酸ガスを発生しながら燃焼します。
問題は上述のようになぜこの火災が起こったが未だにわからないことです。
まだ公には大きく注目されていないですが、このままですと火災事故原因の究明も
うやむやのまま経産省と東電主導でこ危険な
NASバッテリーが本流になってしまう恐れがあると私は考えています。
下記の日本碍子のホームページと階火災原因不明について書かれたブログ記事をご参照ください
日本碍子のホームページのNASバッテリー火災発生報告ページ
http://www.ngk.co.jp/news/2011/20110922.html
NASバッテリー火災原因不明について書かれたブログ記事
http://highsociety.at.webry.info/201110/article_15.html
しかしこんな危険なバッテリーを利用しなくても利用できる安全な大容量蓄電池技術は存在するのです。
それが、以前にもこのブログで紹介したレドックスフロー蓄電池というものです。
これまでの開発経緯や詳細については以下のウィキディアを参照ください。
ウィキペディア:レドックスフロー蓄電池とは・・
これはイオンの酸化還元反応を溶液のポンプ循環によって進行させて充電と放電を行う流動電池です。
現在実用化されているのはバナジウムイオン電池です。
両極にバナジウムイオン電解液を満たしただけのものです。
このバッテリーの大きな特徴は従来の鉛蓄電池のように鉛が「溶けた」鉛イオンが移動するわけではないということです。
両極の電解液の電荷の差から「電子だけ」が移動するのです。
そのため鉛イオンが溶けて移動する鉛蓄電池のように両極の電極の鉛が腐食して電極が3年4年でヘタるようなことがないのです。
世界の実績では18年で3%の劣化だそうで、事実上なんと30年能力維持できるというすぐれものです。
この電池の最大の長所は 安全性と安全性と長寿命です。
■長寿命
まず、電極がバナジウムイオン溶液なので鉛蓄電池のように鉛の電極が3年でヘタるようなことはなく
世界の実績では18年では3%の劣化だそうで、事実上なんと30年もの長期間能力を維持できるという優れものです。
■安全性
安全性から言えば両極が電荷の違うバナジウムイオン電解液だけなので他のバッテリのように化学反応を行わないため、発電や発火・爆発
などは絶対起こりません。(これは電池の仕組みを知っている人なら共通認識だそうです)
■環境にやさしい
利用し終えたバッテリー液(バナジウム電解質溶液)は廃棄する必要がなく、完全にリサイクルできるのです。
これほど優れた蓄電池なのでアメリカの大手企業、日本でも某電力会社と某大手化学メーカーが実用化に向けて改良に向けて開発に着手したそうです。
しかし残念がら途中で開発がストップしてしまったようです。
その理由は日本では資源エネルギー庁の方針がNASバッテリーの開発に傾いたため開発助成金がストップ
したという理由もありますが、技術的な問題としてもバナジウムイオン電解液の安定した精製技術の開
発が非常に難しく研究開発設備だけでも莫大なコストがかかえるという面がたからだそうです。
ところがこのバナジウムイオン溶液の安定した精製方法を既に開発に成功している会社が中小企業既に
存在しているのです。僕は昨年4月にその企業に訪問して来ましたがやはり中小企業であるがゆえに
研究開発資金に苦労しているようでした。
しかし!
小規模ではあっても大手企業や電力会社でさえ断念した精製方法を既に開発に成功しているのです!
このレドックスフローバッテリーの仕組みであれば学校のプールでさえ有効活用できるのです。
しかこのレドックスフローバッテリーは、
出力セルの枚数を増やすだけで理論的にはいくらでも大きな出力の電力の充放電ができるというのです!
上記の図は学校のプールを利用したイメージ図ですがこのように各市町村の小学校に蓄電池として常備することも可能なのです。
このレドックスフローバッテリーと再生可能エネルギーを利用した発電システム(太陽光発電や風力発
電)を組み合わせ、各地方自治体や市町村別に設置すればエネルギーの地産地消が近い将来本格的に可能になるのではないかと考えています。
にも関わらず経済産業省は上記のNAS電池の火災事故の原因究明が不十分なままで
NASバッテリーを推し進めようとしているようにしか思えません。
理由は簡単だと思います。
このNAS電池の特許は東電が所有しているからです。
つまりNAS電池が普及すればするほど東電が儲かるのですから・・・・
前にもこの手の記事書いてなぜか「不適切記事」としてアメブロから削除されたんだよな・・
今回も東電の実名が出ているから「不適切記事」としてアメブロから削除されのかな・・?
記事は削除できても僕の頭の中の情報は削除できないからいいけど・・・
現在、脱原発に向けて、様々な再生可能エネルギー利用技術が全国各地で開発の動きがあります。
いわゆる太陽光発電や風力発電などです。
しかし、大きな問題の一つとして出力電力が不安定であるということがあります。
例えば太陽光なら夜は発電できず昼間しか発電不可能です。
曇りの日と雨の日では発電量が全く変わってしまいます。
風力発電についても同様に常に一定の適度な風が吹いているわけではありません。
特に風力発電の場合、落雷などによる事故が多く発生しております。
こういった不安定な電力を送電線に送電した場合どうなるか。
送電線に逆潮流が起こり、電圧低下などの電力変動による瞬停など送電線への悪影響が懸念されます。
これは資源エネルギー庁でも既に想定されておりこれがかなり大きな悪影響を与え、
大きな電力損失になるそうで損失想定は10ギガワットだそうです。
世間では太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーによる発電システムは注目されていますが、
この問題については専門家の間でも意外と知られていません。
しかし日の電力会社はこの盲点を突き、再生可能エネルギー促進法案の中の電力の全量買い取り制度に
「不安定な電力は買取拒否できる」という条項を残させました。
私はこの条項を盾に電力会社が太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー利用技術で発電した
電力の買取を拒否もしくは、買取価格において不利な契約を再生可能エネルギーにより発電した企業に
押し付けてくるのではないかと懸念しています。その結果再生可能エネルギー利用の促進を阻害してし
まうのではないかという大きな懸念を持っています。
結果として、電力会社側はなし崩し的に原発の必要性を説き、原発の再稼働を促進させてしまうの
ではないかと思われます。
この出力変動を緩和できるのが唯一バッテリなのです。
この大容量バッテリーについては経産省を中心として東電が特許を持つNASバッテリーが
普及されようとしています。
しかし
このNASバッテリーは過去に数度の火災事故を起こしています。
最近では
昨年の9月21日に三菱マテリアル筑波製作所(茨城県常総市)で発生した同社製NAS電池事故です
にも関わらず・・
六ヶ所村には風力発電装置とともに現在2000kw級のNASバッテリーが17基も設置されています。
以下は私が参加しているNPOの仲間が六ヶ所村で先月に撮影してきたNASバッテリーの写真です。
・
問題は過去の火災事故の原因が未だにわからないことです。
このNASバッテリーとはナトリウムと硫黄を使って
しかも電力を維持するためには300度~350度という高温で運転しなければならず、
ナトリウムは水と触れると水素を発生します、その水素に引火すると火災となります。
また、硫黄も燃えやすく、亜硫酸ガスを発生しながら燃焼します。
問題は上述のようになぜこの火災が起こったが未だにわからないことです。
まだ公には大きく注目されていないですが、このままですと火災事故原因の究明も
うやむやのまま経産省と東電主導でこ危険な
NASバッテリーが本流になってしまう恐れがあると私は考えています。
下記の日本碍子のホームページと階火災原因不明について書かれたブログ記事をご参照ください
日本碍子のホームページのNASバッテリー火災発生報告ページ
http://www.ngk.co.jp/news/2011/20110922.html
NASバッテリー火災原因不明について書かれたブログ記事
http://highsociety.at.webry.info/201110/article_15.html
しかしこんな危険なバッテリーを利用しなくても利用できる安全な大容量蓄電池技術は存在するのです。
それが、以前にもこのブログで紹介したレドックスフロー蓄電池というものです。
これまでの開発経緯や詳細については以下のウィキディアを参照ください。
ウィキペディア:レドックスフロー蓄電池とは・・
これはイオンの酸化還元反応を溶液のポンプ循環によって進行させて充電と放電を行う流動電池です。
現在実用化されているのはバナジウムイオン電池です。
両極にバナジウムイオン電解液を満たしただけのものです。
このバッテリーの大きな特徴は従来の鉛蓄電池のように鉛が「溶けた」鉛イオンが移動するわけではないということです。
両極の電解液の電荷の差から「電子だけ」が移動するのです。
そのため鉛イオンが溶けて移動する鉛蓄電池のように両極の電極の鉛が腐食して電極が3年4年でヘタるようなことがないのです。
世界の実績では18年で3%の劣化だそうで、事実上なんと30年能力維持できるというすぐれものです。
この電池の最大の長所は 安全性と安全性と長寿命です。
■長寿命
まず、電極がバナジウムイオン溶液なので鉛蓄電池のように鉛の電極が3年でヘタるようなことはなく
世界の実績では18年では3%の劣化だそうで、事実上なんと30年もの長期間能力を維持できるという優れものです。
■安全性
安全性から言えば両極が電荷の違うバナジウムイオン電解液だけなので他のバッテリのように化学反応を行わないため、発電や発火・爆発
などは絶対起こりません。(これは電池の仕組みを知っている人なら共通認識だそうです)
■環境にやさしい
利用し終えたバッテリー液(バナジウム電解質溶液)は廃棄する必要がなく、完全にリサイクルできるのです。
これほど優れた蓄電池なのでアメリカの大手企業、日本でも某電力会社と某大手化学メーカーが実用化に向けて改良に向けて開発に着手したそうです。
しかし残念がら途中で開発がストップしてしまったようです。
その理由は日本では資源エネルギー庁の方針がNASバッテリーの開発に傾いたため開発助成金がストップ
したという理由もありますが、技術的な問題としてもバナジウムイオン電解液の安定した精製技術の開
発が非常に難しく研究開発設備だけでも莫大なコストがかかえるという面がたからだそうです。
ところがこのバナジウムイオン溶液の安定した精製方法を既に開発に成功している会社が中小企業既に
存在しているのです。僕は昨年4月にその企業に訪問して来ましたがやはり中小企業であるがゆえに
研究開発資金に苦労しているようでした。
しかし!
小規模ではあっても大手企業や電力会社でさえ断念した精製方法を既に開発に成功しているのです!
このレドックスフローバッテリーの仕組みであれば学校のプールでさえ有効活用できるのです。
しかこのレドックスフローバッテリーは、
出力セルの枚数を増やすだけで理論的にはいくらでも大きな出力の電力の充放電ができるというのです!
上記の図は学校のプールを利用したイメージ図ですがこのように各市町村の小学校に蓄電池として常備することも可能なのです。
このレドックスフローバッテリーと再生可能エネルギーを利用した発電システム(太陽光発電や風力発
電)を組み合わせ、各地方自治体や市町村別に設置すればエネルギーの地産地消が近い将来本格的に可能になるのではないかと考えています。
にも関わらず経済産業省は上記のNAS電池の火災事故の原因究明が不十分なままで
NASバッテリーを推し進めようとしているようにしか思えません。
理由は簡単だと思います。
このNAS電池の特許は東電が所有しているからです。
つまりNAS電池が普及すればするほど東電が儲かるのですから・・・・
前にもこの手の記事書いてなぜか「不適切記事」としてアメブロから削除されたんだよな・・
今回も東電の実名が出ているから「不適切記事」としてアメブロから削除されのかな・・?
記事は削除できても僕の頭の中の情報は削除できないからいいけど・・・