こだわりと経験と思い入れの平松氏が大阪をダメにし、喪失を恐れない橋下氏が大阪を救う

まもなく大阪市長選がありますが、私は個人的に橋下氏を応援しています。

それは橋下氏のパフォーマンスに触発されたわけではなく私なりの理由があります。


それは平松氏は、経験からくる「こだわり」と「思い入れ」と「誇り」の人であり、

橋下氏は喪失を怖れない改革者であると感じるからだ。

「こだわり」や「思い入れ」や「誇り」という言葉は聞こえは美しく素晴らしいと感じるが、

僕は「こだわり」や「思い入れ」や「誇り」こそが人間の成長を止めてしまう、或いは企業や国を弱体化させる

大きな原因ではないかと思っているからです。

それは人間というものは「こだわり」や「思い入れ」や「誇り」というものを持ってしまうと

それを喪失することを異常に怖れてしまうのではないかと思うからである。


「喪失への怖れ」は人間の判断を狂わせると思う。

多くの企業が倒産する原因の一つが「こだわり」や「思い入れ」や「誇り」というものではないかと

感じています。

なぜなら「こだわり」や「思い入れ」や「誇り」は守りたいという心を生んでしまい、その結果


「諦めるべきときに諦めることができない」という大きな失敗の原因になると思うのです。

これは年配の人ほどそうなってしまうのではないかと思います。

なぜなら、年配の人ほど「こだわり」や「思い入れ」や「誇り」は

長い年月で積み重ねて築き上げてきたものであるからです。

長い年月をかけて築き上げてきたものを捨て去る(喪失する)ことほど

人間にとってツライものは無いと思うからです。

でも極論かもしれませんが僕は「喪失」からしか新しいモノは生まれないのではないかと思っています

そして人間はそんな喪失の苦しみから逃れるために人は新しいモノを創造するといっても過言ではないと思うのです。

それは自分自身の経験からそんな風に感じるのです。

僕自身、45歳で脳出血で倒れ半身不随という障害を持つことになり、それまでの45年間で築き上げてきたモノ(身体機能やあらゆる能力「僕の場合築き上げてきた会社」)を一瞬にして喪失してしまいました。

そして僕はその喪失感に恐ろしく苦しみました。

45年もかけて築き上げてきた僕にとってかけがえのないモノ

それを失ったことは言葉に表すことができないくらい辛いものでした。

生きる意欲さえもなくなる寸前だったと思います。

でも今振り返ってみると、そんな喪失があったからこそ、今のまったく新しい自分が存在する

のではないかと感じています。

健常者の頃なら「失敗することへの怖れ」や「いろんなものを喪失することへの怖れ」などのため

できなかったことができるようになったと思うのです。

それは「後を振り返ることを許されない」状況だったから

そして「前を向くしかない」状況だったから

ではないかと感じている。

あの明治維新武家社会の喪失からの文明開花だったのではないか。

そして武家社会の喪失を恐れる者と開国して新たな社会を創造する者との闘いだったのではないかと思います。

過去の武家社会。

武家社会にも素晴らしい文化もあったと思いますが、

それを捨て去ることができたからこそ明治維新は世界で稀に見る国の発展だったのではないかと思うのです。

そんな観点から今回の大阪市長選を見てみると、

確かに平松氏は人格的にとてもすばらしい人であると思います。

でもそんな平松氏だからこそ、その経験からくる「こだわり」と「思い入れ」と「誇り」が

改革すべき行動の障害になるのではないかと感じるのです。

現に先日の橋下氏との討論会でも「大阪はアジアで最も住みやすい街と評価された」ことを持ち出し

大阪は素晴らしいと「現状を肯定」しているように思う見えたのです。

現状が素晴らしい、つまり「現状を肯定」してしまうとそれを守ろうとその方向に心が動いてしまうと思うのです。

そうなってしまうと「喪失への怖れ」ような心が芽生えてしまい、改革しなければならないものを

できなくなってしまうのではないかと感じるのです。

単純に考えても橋下氏の言っている二重行政によるムダや

二重の財政赤字自体肯定できるものではないと思うし、

そんな状況で「大阪はアジアで最も住みやすい街と評価された」ところで

そんなものは無意味な評価であり「改革」の弊害にしかならないのではないかと感じるのです。

僕が橋下氏に期待する理由はこのように非常に単純です。

個々の細かい政策などよりもそんな「心(心構え)の問題」を考えたとき

橋下氏に期待してしまうのです。

個々の具体的な政策の前にやはりその前提となる「志」が最も大切だと思うからです。

果たしてパフォーマンスだけで終わってしまうのかどうか

お手並み拝見といったところでしょうか。