素直な心

僕の最も尊敬する人の中に松下幸之助さんがいる。

松下幸之助さんの著書に出て来る言葉に「素直な心」という言葉が頻繁に出てくる

この「素直な心」さえ持つことができれば道は開けるという。

じゃあ「素直な心」とはいったい何なんだろうか。。。

僕なりの理解では自我をなくし私心の無い心の状態だと考えている。

自我や私心は「こだわり」とか「思い入れ」などの人それぞれの持つ「想い」でもある。

こういった「想い」、特に熱い「想い」はときに大切なこともあるけれど、

この「熱い想い」は人を苦しめる原因でもあると思う。

何かに対する「熱い想い」を持ってしまうとその「何か」を失ってしまったとき

激しい喪失感に襲われるからだ。

僕自身、脳出血によりある程度自信のあった身体機能をほとんど全て失ってしまった。

会社も失ってしまった。父親として多くのできることを失ってしまった。

そのことに僕は激しく苦しんだ。

それは、そこに「自我」と言うか「こだわり」とか「プライド」のようなものが

あったからだと思う。

そういったものを全て捨てることができれば、喪失感に苦しむこともなかっただろう。

そして今、僕は昔の自分に比べ限りなく「自我」を無くすことができてきたような気がする。

そうすると不思議なことに今まで感じていたような「怒り」とか「悲しみ」とかになるような事象

が起こっても、まるで他人事のように冷静に自分の状況を見つめることができるようになりつつ

あるような気がする。

身体機能の不自由ささえも、それを冷静に受け止め「(受け入れる)のではない」、

「できないことはできない」と自分の状況を冷静に受け止め、そんな身体でどうすればできるか

を冷静に考えることができるようになってきたと思う。

そして身体の痛みや痺れが激しいときでさえも、単に苦しむだけではなく、

冷静に襲って来る痛みや痺れを捉え、どのように対処すれば良いか

考えるようになってきている。そのおかげで同じ痛みと痺れでもあるけれど以前より

ラクになっているような気がする。

もちろん、まだまだツライことはたくさんあるけれど、

ほんの少し松下幸之助さんの言う「素直な心」に近づけているような気がする。

そしてそんな心構えが道を開きつつあるような気がする。

まだまだ大きな壁が立ちはだかるだろうけど、

できる限り「素直な心」になるよう心がけよう。

それで自分の心が少しでも楽になるから・・・

そして、新たな道が開けるような気がするから・・・