喪失感や喪失の不安から脱け出す方法

人間にとって「喪失」することを最も恐れることだと思います。

僕も体の機能の喪失、自分の会社の喪失、そんな喪失感に苦しみました。

そこから抜け出すためにもいろいろ苦しみました。

どうすればこの喪失感の苦しみから逃れることができるのか。

自分で必死で気持ちをコントロールしようといたしました。

僕は脳出血で脳を損傷してしまったので、何とかして回復することが出来ないかと思い
「脳」に関する書物を読みあさりました。

その中に喪失感や喪失の不安から脱け出すためのヒントがありました。

それは脳の機能は「「脳の回路は使わなければ失う」という特徴を利用したものです。

つまりに過去にどんなに勉強をしてもその能力(勉強によって構築された脳の回路)を使わなければ

いずれ失ってしまい、勉強したことすら忘れてしまうことです。

その逆に脳は「使えば使うほど強化される」というものです。

脳はいくつになっても「使えば使うほど回路が強化(再構築)される」らしいのです。

これを脳の可塑性と言うらしいです。

この脳の可塑性というものは、以前のは生まれてから2、3歳までの脳の成長期にしか

ないものと思われていたそうですが、人間の脳はいくら歳をとってもこの可塑性というものは

あるのだそうです

だから60歳過ぎても訓練すれば驚異的な記憶力をもつこともできるらしいのです。


しかしこの「使えば使うほど回路が強化(再構築)される」という特徴が実は人間を心の病で苦しめる

原因の一つだと言うのです。

例えばうつ病やOCD(強迫性障害)の患者には治療法として、これまで(1980年ごろまで)

不安の原因を追求をさせ、原因を明確にさせることで治療するという手法がとられていたということです。

テレビのドラマでも見たことのあるのですが、

催眠療法などで意識を過去にさかのぼらせ、過去の悲劇的な体験が現在の強迫観念の原因だったという

ことが分かり立ち直ることができた



というようなものだと思います。

しかし実際にはこのような方法は逆効果らしいのです。

どういうことかいうと安の原因を考える事自体、不安を考える回路を

増強させて
しまい、余計に不安にが頭(心)から離れなくなってしまうらしいのです。

しかし最近では使わなければ失う」という特徴

逆手とり、喪失したもの(人)の事や不安の原因さえもそれを考える回路を使わないようにすること

でし治療を実施するという方法がアメリカでは主流になりつつあるということらしいのです。

なぜなら、使わなければその考える回路が失われるからす。

そのため現在では不安の原因や事象とは全く関係な事に頭を使わせるという手法が取られているらしいのです


つまり、持っている不安についてあれこれと考えさせないよにしてしまうわけです。

方法としては不安路は全く関係のないことに無理矢理没頭させるという方法です。

その結果脳は不安について考える回路」

を徐々に使われなくなり、最後にはその回路が消滅してしまい、極端に言うと考えることすら

出来なくなってしまうようにするいう方法がらしいです。


このことを知ってから僕は、自分が半身麻痺になってしまったということを考えないように


するために全く別のことに没頭する努力をしてきました。


結果として僕自身は現在幸いにしてNPO法人の活動のことでどんどん忙しくなり、

麻痺で失った機能の事を考える暇も無くなっていしまっていることで現在は喪失感から

脱出しつつあるのかもしれないと感じています。

よく「悲しみは時間が解決する」というように言われることがありますが、

「時間が解決する」理由はこういうこと(長い間そのことについて考えないことによってその悲しみに

ついて考える回路が消滅してしまうこと)に起因するため、意外と医学的にも根拠のある

ことではないかと考えています。


そんなことから僕は最近、不安や喪失に対する悲しみの波が押し寄せてきそうになった時には

無理矢理仕事に没頭するようにしています。


とは言うものの、実際に目の前に動かない、そして痺れる左手足があり、右側は健常の手足が

存在するわけですから、いくら仕事に没頭したからといって完全に「考えることを止める」

なんて難しいのですが、、


それでも確かに仕事の打ち合わせ等をしているその瞬間は自分の障害者であることを忘れている瞬間

になっているような気がします。


そんな効果を実感できるので、ネガティブ思考に陥りそうになったときには

仕事関係者と打ち合わせの場をもつようにしています。

これが今後自分が障害(失った体の機能や、失ったもの(会社)を「受容?」して

立ち直っていくためのヒントだと思っています。


さらには今後いずれ僕にも必ず訪れる「愛する人の死」を乗り越えるための大切な

心のコントロールの方法ではないかと思っています。