僕の目指す日本のかたち

僕はやっと設立できたNPO法人でやりたいことがある

このNPO法人の目的は、日本の中堅中小企業の持つ優秀なのエンジニアリング

を世界に紹介し、海外進出をサポートすることだ。

そんな活動を通して実現したい僕なりの志がある。

それは日本を技術立国からソリューション立国に変革することだ。

「ソリューション立国」

これは僕が勝手に作った造語だがこれが僕の目指したい近い将来の日本のかたちだ。

ソリューションとは日本語で「解決策」のことだ。

日本は優秀な技術力を持っている。


その原動力となったのは中小・零細企業の技術力のおかげだ。
今はグローバル企業にまで大きくなっているPanasonicソニーなどの日本を代表する巨大企業でさうも、もともと零細企業だった。

これら超巨大企業の成長の原動力にはまだ中小企業だった頃の松下幸之助さんや井深さんや盛田さんの問題解決能力があったと思う。

その中小企業の問題解決能力から生まれたのが世界に誇る日本の技術だと思う。

ほとんどの中小・零細企業は常に厳しい経営状況にあるものだ。

次から次へと問題が発生する。

それらの問題を次々と解決していかなければならない。

中小・零細企業の責任者は社長一人だ。

中小・零細企業の社長は全ての責任を一身で負わなければならない。

だからこそ必死になる。


そんな苦境における必死な姿勢から「知恵」が生まれるのだと思う。

親会社の大企業からの

・無茶とも思えるコストダウン要求、

・品質改善要求

・とうてい不可能と思えるような製品開発要求

しかしこれらの要求に応えることが出来なければ仕事をもらえない。

つまり倒産するのだ。

だから必死になる。必死で知恵を絞り出すのだ。

大企業の責任者(管理職)とは違う。他にもたくさん責任者(管理職)がいる。

自分が全責任を負うことはない。

出来ないからといって来月から給料がもらえなくなるような事もない。

しかし中小企業の社長は、そこで知恵がでなければ、従業員に給料も払えなくなる。

自分自身も食べていけなくなる。

それこそ全責任を一身に負っているのだ。

必死だからこそ知恵が湧く、問題解決能力が身に付くのだと思う。

そんな意味では日本の中小企業の問題解決能力は世界一だと僕は思っている。

今回の福島原発の対応を見ていると、東京電力の「責任者」たちには、

問題解決能力が無いように見える。


それはひとえに「全責任を負う」というような責任感のなさからきているように思える。

まさに縦割りだ。

「私の責任をこれだけ、あとは●●部署にの責任だからその部署の△△部長に任せる。」

というような感覚ではないだろうか

だから「必死さ」がない。

記者会見の様子を見てもそんな風に感じた。

悲壮感が全くないように感じた。

追いつめられていない。

だから知恵も出ない。解決策もスピーディーでない。

そんな意味で日本の大企業には問題解決能力がなくなってきているように思える。

それに引き換え、日本の中小企業の中にはまだまだ知恵があり、

すばらしい問題解決能力のある社長はたくさんいると感じる。

僕の知っている社長である電装系の工事会社の社長がいる。

この社長は、少しでもコストダウンをするために必死で考えた

独自のケーブル埋設技術(工法)を自ら編み出している。

先日の社長と話をしていたとき、福島原発の話になった。

福島原発の補助電源設備が破壊されたために、電力供給のために、

東京電力は電線を原発まで引いたのだがこのとき電線1キロメートルあたり500人の人員をかけているという。

しかしこの社長は私の会社なら1キロメートル当たり6人でできると言い切った。

500人もの人員をかけるから放射能の危険もあり、交代要員が必要になり、十数分おきに交代しなけ

ればならなくなり、時間もコストもかかるのだ。。と


中小企業の社長の中にはこういった知恵がたくさんある持っている人たちがいる。

NPO法人では、技術や製品だけでなくこういった「知恵」を世界に紹介したい。

しかも大手商社や大手企業抜きでダイレクトにアピールるのだ。

そして直接販売もしくは提供するのだ。

大手商社や大手企業を間に入れると膨大な中間マージンを取られるからだ。

彼らはただ(人員や資金の)規模が大きいというだけでたくさんのアイテムを扱っているというだけで

まるで誰にもできない海外取引ノウハウがあるかのように上からモノを言い、自分たちは紙切れの書類手続きの代行をするだけで現場では何もしないくせに暴利をむさぼるのだ。

そして製品の大量販売ばかりを考えている。

どんなに優れた製品技術でも、技術や製品の大量輸出をするだけでは相手国の問題解決にならない。

その技術や製品の問題解決のために使いこなすアイデアや知恵こそが重要なのだ。

つまりソリューション「問題解決ノウハウ」を提供するのだ。

そしてそれは現場に入らなければわからないものだ。

福島原発の問題にしても現場の作業員はほとんど東電の社員ではなく外部の委託の下請業者なのだ。

だから東電の幹部はもちろん東電の社員も本当の現場のことは理解できていないと思う。

だから問題解決の知恵もアイデアも出ないのだ。


しかし日本は現場を一番よく知っている中小企業の持つソリューションを輸出することで
世界に貢献すべきではないかと僕は思っている。

そしてそんなソリューション問題解決ノウハウは中小企業の社長やエンジニアたちが、

沢山持っているのだ。

そんな意味で本当の知恵の宝庫である中小企業を軸にしたソリューション立国に日本をしたい。

今回の福島原発の対応は実にぶざまだと思う。

本来こんな時にこそ日本の「問題解決能力」を世界に見せつけなければならなかったはずだ。

しかし残念ながら結果を逆のようだ。

でも僕は僕のNPO法人を通してまだまだ埋もれているソリューション(問題解決のための知恵)

を発掘し、世界に伝えたい。

技術や製品だけではダメなのだ。

ネイチャーテクノロジーで有名な東北大学の石田研究室の石田教授も話していた。

「テクノロジーはライフスタイルに責任を持たなければならない」と・・

つまり技術やテクノロジーを通してライフスタイルそのものを変えてしまい、今起こっている

問題解決をする必要があるのだ。

たとえば今、家庭に太陽光発電パネルの普及を目指して国は補助金を出している。


でも太陽光発電パネルを普及するだけでは電力不足の根本的な問題解決にならない。

なぜなら、各家庭で発電した電力を有効利用できる仕組みがないのだ。

僕は次に必要なのは蓄電装置だと思っている。

中規模の蓄電装置を開発し、それを全国の市町村に配置するのだ。

各家庭で発電した電力で余った電力はその蓄電装置に蓄電するのだ。

そして太陽光発電だけでは電力が足りなくなった家庭や施設にその蓄電装置から電力供給をするのだ。

このような「仕組み」が必要なのではないか。こういったものが「問題解決策」だと思っている。

確かにそう簡単にできるものではないと思う。

でもそんなものを目指したい。

そしてそれが実現できれば、その仕組みごと海外へソリューションとして提供すればよい。

それでこそ日本は「世界の問題解決国」としての地位を築けるのではないだろうか

とてつもない夢のような話だけれども、そんな日本に少しでも近づくことができるような活動をしたい。

気の早い僕は早速来週、蓄電装置を開発している企業に面談するために福岡まで行く予定だ。

それは素晴らしいものであれば、早速世界に向けてアピールするつもりだ。

もちろんソリューションアイデアも一緒に、、、

夢のような話でありおまけにこんな体では実現不可能かもしれないけれども、

勝手にできると信じて活動できている今は充実している。

たとえ生活するお金がなくても(この点は妻と息子には申し訳ないけれど)

たとえ体の不自由でも心の中は充実感でいっぱいだ。