病になって気付かされた本当の心の重要性

人生は、心の持ち方でどんなふうにでも変わるということは昔から聞かされていたけれども

今回私は脳卒中で倒れて障害者になったことで、その心の法則が正しかったということを
思い知らされた気分です。


脳卒中で倒れた当初、

「私はオレはなんて不運な人間なんだ。」

「なんで僕がこんな目に合わなくてはならないんだ。」

「僕が何か悪いことしたとでもいうのか」

などと考えてばかりいた。


一生懸命守り続けてきた自分の会社も失い、

仕事もなくなり、無収入になり、

自分の人生を恨んでばかりいたような気がする。

天に見放されたような気分になり、

そんな自暴自棄で投げやりな気持ちになり、

こんなに苦しむんだったら、いっそさっさと再出血して死んでしまったほうがマシだ。

というような後ろ向きな気持ちしか沸いてこなかった。


自分の心がどんどんマイナスになっていることが自分でもわかりました。

私にはもう希望なんてない。こんな状態で、生きる意欲など持てるはずがない。

などと思っていました。
そんな中でも、そんな自分をなんとかしたい。

という気持ちが心の奥のどこかにあって、

自分を支えてくれそうな本を読み漁りました。


そんな時、たまたま谷口雅春さんの「生命の実相」という本を読んだとき、
こんなくだりがありました。

「我々の心の内には、災難を引き寄せる。磁石がある。病気になったのは、病気を引き寄せる弱い心を持っているからだ。」



というくだりがありました。

この二つの言葉が僕の心に突き刺さりました。

病気でさえも心の投影!

ちょっとそれは酷ではないかとも感じました。


そしてこのことについて何度も自分の中で自問自答した。

僕が脳卒中で倒れた直接の原因は高血圧である。

確かに倒れる日の3ヶ月ほど前から仕事においては非常に大きなストレスがあり過労状態であったことは、間違いない。

しかしそういった状態を招いてしまったことも、自分自身の心の問題だったのではないかと2年経過して、
思えるようになってきた。

親会社からの無理な要求

理不尽な請求などに対して当時の僕は堂々と反論・拒否できなかった。

反論すると仕事をもらえなくなるのではないかという気持ちがどこかになったのだろう。

自分の心が弱かったのだ。


だから無理をして理不尽だと思いつつ、仕事を受けるから、仕事も前向きに取り組めるはずもなく、
ハードな仕事ではストレスは余計に溜まる。

結果として血圧が上昇し脳出血という事態を招いてしまったのではないか。

体に障害を持ってしまい、会社を失い、当然仕事も失い、無収入という。絶望としか思えないような状態から今日まで乗り越えることができてきた一つの僕の心の支えとなった言葉がある。
茂木健一郎さんの本の

明日が今日と同じはずはない。根拠なき自信でも脳は自信を持つ」

という言葉と「脳=心である」という言葉だった。。

僕はそれまで何事にも「根拠が必要だ」と考えてきた。

なぜならビジネスの社会において、たとえば銀行からお金を借入するにしても、

返済可能だという証明のために、利益計画という根拠が必要だし、

技術の世界においても、根拠のないものは誰にも相手にされないからだ。

しかしこの「根拠なき自信でも脳は自信を持つ」という言葉は、挫折感の中にあった僕にとっては、
衝撃でもあったし、かつものすごく新鮮だった。。


そうなんだ!自分の心の中に持つ自信や希望や夢などに根拠なんて必要ない。
自分が信じてさえすればいいんだ。

そう思えるようになってから、心が前を向け始めた気がする。

脳卒中による半身麻痺の障害がリハビリで、必ず回復するという明確な根拠は今のところ存在しない。

だから根拠を必要とする僕にとっては、この障害は絶望以外の何ものでもなかった。


でも「根拠を必要としない」というこの言葉によって、回復を信じようと思うようになってきた。

この考え方の転換は僕にとってはコペルニクス的発想の大転換だった。
それまでの自分には全く存在しなかった考え方だった。

さらにこの発想の大転換に拍車をかけたのは、誰の言葉だったか思い出せないが、
下記一節である。

希望とは世界の状態ではなく心の状態である。 希望、この深く力強い感覚は、 物事がうまくいっているときの喜びや成功が明らかな企業に投資する意欲などとはまったく異なるものだ。 むしろ、価値があるという理由で働くことのできる能力である。


そうなんだ!

希望とは世の中の状態ではないんだ!そして身体の状態でもないんだ!

心の状態なんだ!

これは僕のそれまでの考え方に核兵器を撃ち込まれたような衝撃だった。


こんな風に思えるようになってから、どんどん心が前向きになってきた。

何の根拠もないけれど、誰もまだ実現していないけれど、絶対に健常者に戻ってみせる。

世界で初めての事例になってみせるなどと思うようになってきた。


心な前向きになると、不思議と新しい発想まで沸いてくるものだ。

さらに不思議なこと身体の物理的な痛みでさえも和らいでくるものだ。

いや、耐えることができるのだ。
結果として湧いてきた発想を行動に持つことができるという


好循環を生み出すものだ。


こんな心の転換が僕を大きく変えたと思う。

そして発症当初は全く想像だできなかった「再び事業を立ち上げる」などという


夢のようなことが実現できのだと思う。


そして今、まだ立ち上げた事業が成功しているわけではないけれど、

「心がすべてを変える」「心の持ち方で人生の全てが変わるとだ」

と自信を持って言うことができる。


今回の震災被災者の方々にも、この言葉をお伝えしたいと思う。

「希望は(破壊された)周囲の状況によってなくなってしまうものではありません。心の中に存在するものです。だからあなた心がもし続ける限り希望はなくなるものではありません。心の持ち方で決まるものです。そして心に希望さえもつことができれば、たとえその希望に根拠はなかろうと苦境を乗り越えるための知恵と行動がきっと着いてきます」