超分散化エネルギー供給システム

今回の東北関東大震災から僕は今後の国家の危機管理として、「超分散化エネルギー供給システム」
というようなものを構築しなければならないのではないかと痛感した。

この発想は東北大学の石田研究室の石田先生の着想をヒントにしています。

今回の震災によって水や電力などのライフラインの脆弱さというものが露呈だと思う。

僕は最大の問題点は、電力にしても、上水・下水などのライフラインにしても、

その処理施設やエネルギー供給源な施設が1カ所に集中していることが大きな問題ではないかと感じた。

これまでどこの国でも同じだがこういったエネルギー生産供給設備は大規模化した方が
工程でのエネルギー損失率などが少なくなるということで出来る限り1箇所に集中化してきた。
これはエネルギー供給効率を考えた場合、当然のことだと思います。

例えば小さな発電所を沢山つくることはその発電効率は全体として考えると非常に非効率なものになります。
これは食料品などでも同じだと思います。だからこそ例えば大手のファミリーレストランなどは、センターキッチン方式で同じメニューを大量に作るという方式をとってきた。

効率だけを考えると当然こういったシステムの方が効率的でコスト削減になります。

しかし今回の災害、あるいは有事の際などにはこうした。「センター」が破壊されると、

すべてがダウンしてしまうという事態が生じてしまうのだ。

今回の福島原発が典型的な事例だと思う。

原子力発電が電力の30%近くを賄っていたと聞いています。


もっと発電所を分散化していれば、今回のように福島原発がやられても、

他の発電所からの供給により大きな問題は起こらなかったかもしれない。


これは水道などのライフラインでも同じようなことが、言えるのではないだろうか


現在私のNPO法人は、移動式の海水および濁水を飲料水化する設備の被災地への
供給に奔走しているがこの設備は、1日の処理量が100トン程度です。

でもこのような設備が全国各地の市町村ごと位くらいに分散設置してあれば今回のような災害で、

水道局の浄水設備からのライフラインが途絶えても、完全に破損した設備と破損を免れた設備が、
市町村単位で混在し、近隣の市町村で破損していない設備からの供給ができたのではないだろうか
このように徹底的に分散化することが危機管理の上で今後本当に必要になってくるのではないだろうか

これは夢物語のようなイメージですが、
東北大学の石田研究室の石田先生がおっしゃっておられたイメージとは、
各家庭の屋根に小さな風車を設置し風力発電させ、あるいは小さな太陽光発電パネルを設置し、
そこで発電された電力のみでその家庭は1日の電力を賄うというイメージです。
そして余った電力は市町村ごとにあるいは各家庭ごとに蓄電しどうしても足りなくなった家庭は、
市町村もしくはお隣さんに電気を借りにいくというようなイメージの社会です。

つまり「自分で使う電力は自分たちで賄う」というライフスタイルです。
こんなライフスタイルが実演してこそ、本当に各個人の節電意識が本当の意味で高まるのではないかと感じます。

風力発電だけで足りなければ、それこそ、自転車漕ぎ式の発電機を各家庭に設置しておき、
余分に使ってしまった電力はそれこそ自分たちの体力で賄うという具合です。

人間は太陽のリズムとともに生活することが最も無駄なエネルギーを使わないライフスタイルなのではないかと思います。夜に活動をしようとするからこそ膨大な電力が必要となるのだと感じます。

もしこのような小さな風力発電機、小さな太陽光発電機などで各家庭がそれぞれの電力を賄うようなシステムができれば、「太陽のリズムと共に生活した方が得だ」ということが分かり初め、ライフスタイルのパラダイム変換が起こるのではないかと期待します。

もちろん企業などの工場用の電力などがそんな小さな電力は不可能です。
だとすれば企業向けにのみのために、大きな電力を発電する発電所を設置していくということが
できればよいのではないか

そんなイメージが、僕のイメージしている「超分散化エネルギー供給システム」です

今よく言われている「スマートグリッド」とは似て非なるものです。

このような(夢物語のような)「超分散化エネルギー供給システム」が実現できれば、

今回のような広範囲にわたる大きな震災などの自然災害が起こったとしても、
水や電力などを市町村ごとに自給自足的に供給でき、今のように全く途絶えてしまうという事態には、
ならないのではないかと思っています。

あまりにも夢物語のような話ですが、僕は少しでも良いからこんなシステムの実現に近づけるよう

このNPO法人でより具体的に提案し続けていきたいと思っています。