円高下においても海外輸出取引にメリットはあり!

円高下においても海外輸出取引にメリットはあり!

現在のような超円高下ではとても海外輸出なんてコストが合わない赤字になる
と考えるのが普通ですが、一つだけ海外取引の大きなメリットがあります。
それはLC決済です。
日本の多くの中小企業は大企業との取引決済の場合、(日本の悪しき決済慣習である)手形
で支払われる場合が多いです。(IT系の産業では少ないと思いますが・・)
90日手形や120日手形なんかで代金を支払われものなら、これはたまったもんじゃない。
キャッシュフローがどんどん悪化する。
手形割引などを重ねると資金繰りが見えなくなってしまう。
僕は中小企業の資金繰りをする上で手形決済と銀行からの長期借入がキャッシュフローの癌になる
と考えています。
長期借入金は使途が明確でない場合がほとんどであるため、当然返済原資も不明確になってしまいます。これを続けていると、余程丁寧で正確な経理処理と毎月のキャッシュフロー管理でもしない限り
キャッシュフローが見えなくなってしまいます。

そして気が付いたら、大出血状態で、資金不足で手遅れ・・そして倒産。。
売上等に対する以外の入金が明確な状態での運転資金のための短期借入であれば、多少金利が高くても
借りた方が良いと考えています。
特に手形はもっといけない。
海外取引の場合、手形などという決済方法はありません。輸出であればLC決済なので、
船積み時点で現金入金されるということになるので、キャッシュフローの大幅改善になるはずです。

もちろん大きな赤字を出すような金額ではダメですが、多少利益圧縮されても、海外との取引をした方が絶対に財務状態の改善になるはずだと思います。
また、人件費が安いという理由での生産拠点の海外移転も反対です。
これは技術流出になる上、海外で生産拠点が順調に稼働するまでのコストが膨大にかかるうえ、
中国などの場合、いつ何時所有権をさらわれるかもわからないというカントリーリスクが大きいからです。

本当に良いもの、本当に価値あるものを作っていれば、多少コストが高くても買い手は存在するはずだと思います。現在不景気だとはいえ、世界はカネ余り状態です。金持ちはどんなに高くても欲しいもの欲しいのです。
彼らは今、どうやって持っているその莫大な資金を増やせば良いか困っている状態です。
そういう人たちの投資先を日本に任せる努力をすることが重要ではないかと思います。
さあ世界に向かってアピールしようではないか。


今回の記事の最後に、これから起業を考えている人たちに経営者としての経験からのアドバイスして一言。

銀行がどんなに薦めてきてもよほどの勝算がない限り「長期借入」だけはしない方が良いです。
銀行は貸倒れしても信用保証協会などの保証人や「保険」を必ず持っています。
大手銀行になれば、ご存知の通り国が税金で助けてくれるのですから・・
実際には貸倒れしても痛くもかゆくもないのです。
最も苦しむのが中小企業の社長です。