一心不乱

戦場にて分別有ては突破る事成らず、無分別が虎口にて肝要也

葉隠武士道の一文です
戦場で分別など持っていたら、突撃などとても怖くてできるものではない。
という意味らしい
なるほど、無心であれということだろう。
障害のことなど忘れて、一心不乱に今目の前にあることに集中し、一心不乱に仕事をしよう。
それがいちばん幸せかもしれない。


葉隠武士道を読んでいて面白かったのは

「芸は身を滅ぼす」

という一文です

普通は「芸は身を助く」でしょう。真逆のことを言っているのです。
しかも「不器用であれ」とも言っている。

現代の常識からすれば「非常識」でしょう。


でもこれも多分「器用貧乏」ということに近いことを言いたいのだろうと思った。

現代、インターネットや各種メディアによって、人は情報過多の状態だと思います。


そして、いろんな情報を耳にして「知ったかぶり」になってしまうが、その実何もできないというのが
多くの人にあるのではないだろうか

一芸に秀でることが難しい世の中だと思います。

僕が20代の頃、ある腕の良い宮大工さんに「こんなすばらしい仕事ができて良いですね」

と言ったら「わしらの頃は、これ以外にすることができなかったんだよ。これ以外にすることを許されなかったんだよ」と言われた。

思い切り突っ込まれた。

そうです。今の世の中は職業の選択に自由がありすぎるのではないだろうか。

たくさんの選択肢があるから、一つのことに集中できないのではないか。

結果として、仕事上で、苦難が来ると、他の仕事に目移りしてしまい、修練ができず

結局「一流」になれない。

そんな時代ではないだろうか。