平常心


火事場であれば、誰で慌てる。非常事態なのだからなりふり構わず、
他人の足を踏んでも、まず炎をしなければならない。
他人の助けも借りなければならない。
しかし、それは非常事態だから許されたことである。
やむを得ないことでもある。

しかしあくまでも非常時だから許されたのである。
ことが正常に戻れば、それは許されない。

僕も脳出血を起こし一時はパニック状態だった。
そして助けも求めた。泣きごとを云い、鬱状態にもなった。

しかしもう2年も経っている。
危なっかしいがなんとか杖なしで1キロ近く歩くことができるようになった。
まだ左手は全く動かないが、それでも右手でかなりの速さでタイピングができるようになった。
おかげさまで、言語障害や機能障害は起こっていない。

もう甘えることは許されない。

独り立ちするのはやっぱり勇気がいる。

でもいつまでも甘えることはできない。

息子のためにも強い父親でありたい。

息子は僕の背中を見て育っていくだろう。

だからこそ、もう平常心に戻らなければならない時期ではないだろうか。