集団ヒステリーの不思議とその怖さ(中華人民共和国)

2.3日前から元中国人留学生で天安門事件の勇士でもある在日中国人評論家の石平さん著の「私はなぜ「中国」を捨てたのか 」(WAC BUNKO) [単行本]
を読んでいる。

画像はアフィリエイトリンクではないので安心してクリックしてください。

$まだ俺は生きている!脳出血で半身不随になった元IT系社長の勝手気ままな独り言日記-石平著書

正に衝撃だった。背筋が寒くなるような中華人民共和国という国の体制について赤裸々に語られていた。

この本を読んで感じたことは、「中国人憎し」とか保守系の政治家が言うような「民度の低い中国人」という侮蔑の感情でもありません。

なぜ人間は集団となり、そして扇動者に扇動されると集団ヒステリーを起こし。これほどまでに残酷な行為ができるのだろうかという疑問に襲われました。

石平さんの勇気に感動しました。

僕は、文化大革命についてはあまり知らなかったのですれが、文化大革命というものがこれほどひどいものだったとは思いませんでした。文化大革命はまるでナチスドイツのファシズムに酷似していると感じました。
そしてさらに厄介だなぁと感じたことは第二次世界大戦中のドイツのヒトラーやイタリアのムッソリーニなどのような、明白な目に見える「独裁者」が存在しないと感じることです。
確かに毛沢東時代は、毛沢東が「独裁者」であったかもしれません。
しかし現在の中国の温家宝首相や胡錦涛国家主席などは、これらの「独裁者」とは違い、まったく異質存在であると感じます。極端なナショナリズムやは反日感情を扇動しているの、「共産党一党独裁」という「政治の仕組み」がそうさせてしまっている。「仕組み」といわれると「誰が」という問いに対して「誰でもない仕組みが悪いんだ」という答えになり「顔」が全く見えないのだ。


この本を読んでいて、すべての悪の根源は「共産党一党独裁」ということは理解できるのですが、
どうしても解けない疑問が、一つありますそれは「なぜ」そうしなければならないのかという点です。
石平さんは天安門事件以来、国民の不満が政府に向く危険があるため、それを日本という仮想敵国を作ることによって、目をそらせるためだ。とおっしゃっていますが、それでも「なぜそこまでしなければならないのか」という疑問が残る。
この本によると、今の中華人民共和国ナショナリズムの扇動の最終目的は、大漢帝国の時代や大唐帝国の時代のような世界最強最大の国家になることだと書かれています。そしてその目的を達成するためにのを唯一の方法は戦争であり、アメリカに対して先制核攻撃を行ってでもやらなければならないというレベルまでになっているらしい。
実にバカらしい。単純になんで?と思うのである。
そんな事をしたら、世界中を破局に向かわせるだけにだけでなく、自らの中国も破滅してしまうではないか。


なんで? なんでこうなるの?

摩訶不思議としか言いようがない。
人間は集団になり群衆心理があおられると、なぜこれほどまでに残酷になれるのだろうか。


ネット社会も同じ危うさを抱えるのではないかと感じています。
それはネットの「匿名性」にあると感じます。

匿名=無責任になれる。

だから無責任に誹謗中傷をが書くことができる。そうすると周りの人間がそれにあおられて、

集団ヒステリー状態になり、いわゆる「炎上」いう状態になのではないかと感じます。
これがネットというバーチャルな世界で行われている間は、まだマシである。

これをリアルな世界に持ち込んできてしまうと非常に危険だと感じました。

でもなぜそうなるのか人間は集団になるとなぜそこまで残酷になることができるのかという疑問の
答えは僕にはまだありません。

戦場の最前線も集団ヒステリーという現象がないとできないだろう。
冷静になってしまうと最前線で戦争などできるものではないと思います。

最後に、この本を読んだ結果感じたことは決して「中国に憎し」とか「中国は最低」というようなことではありませんでした。本の後半、石平さんは日本の「礼儀正しさ」にと感動し、そのことをの素晴らしさを淡々と書き綴っておられる。孔子儒教の思想は本家本元である、中国では死んでしまい、日本という国で開花したという意味のことを書かれています。

最後に今の中国は「共産党一党独裁」という重い病かかっているようなものだと感じる。
そしてそれを治癒してあげることのできる医師が古き良き中国の論語思想を身につけた隣国の日本ではないだろうか。むやみに病人を非難しているだけでは病は治らない。うつ病などの精神病患者と同じで適切な対応をして、患者自らが立ち直れるようにしてあげないといけないのではないか、そうしないと
中国は暴走し周りを巻き込みながら、再び世界を悲劇の渦中に落とし入れ兼ねないという危機感を感じる。劇薬を投与しなければならないのだろうか。唯一のチャンスが天安門事件前の民主化運動だったのに・・僕は思う、」そもそも13億人もの人口で一国支配なんて人間の統治能力の限界を超えているのではないだろうか。13億人を一気に民主化して「自由」(言論の自由宗教の自由などあらゆる自由)を与えたら、大混乱するような気がする。素人の浅知恵かもしれないが、中国は国を分割して連邦制にするのが望ましい民主化の道ではないかと思う。

この本によって僕自身が、あらためて(いや初めて)儒教というものを認識させてもらい「論語」を一度勉強してみようという気持ちにさせてもらっている。

僕がこの本で得られた最も今の自分にとってすばらしい言葉は「道を楽しむ」という言葉です。
そして「志を持ち、道を楽しむ者はどんな苦境であっても苦しいと思わない」という意味のこと
を教えられました。これは今の自分にとって大変勇気づけられる言葉でした。
石平さんの勇気に乾杯、そしてこの本に感謝である。
さて、「論語」関連の本をAMAZONで物色するとするかな。