絶対の確信と普遍的なもの

よく絶対の確信をもって生きることが大切というようなことを言われ,
人は絶対的なものや普遍的なものを求めがちである.
それは人情として分からないでもないが、この不確実性に満ちた世の中に
「絶対の確信」なんてあるわけがない。
刻々と変わりゆくこの世の中、明日もしれぬ人の世で、神様か仏でない限り
絶対に間違いのない道などはないものである。
だからこそできるだけ過ちを少なく歩むために、あれこれと思い悩み、精いっぱい必死で考えるのである
その結果どうにも他には道がなさそうで、この道が最もの良さそうだと信じ、
それでもまだ心もとないけれども心もとないもままでは仕方がないから、
そこに勇気をふるってあり続けるものである。
自らを励まし続け、励まし続け歩んでいくものである。
どんな人でも、確信がありげに見える人でも本当は手探りの人生で、
慎ましやかなものである。
持てもしない絶対の確信を無理に持とうとするよりも、謙虚な心構えで手探りで
生きていく方が自分自身も他人のひどく傷つくことが少なくて結局は最良の道なのではないだろうか。
絶対の確信なんかよりも、たとえ手探りの人生で、一見頼りないように見えても
自分自身の生き方を信じ、信じ続けて生きていくことがいちばん大切なことではないだろうか