なるようにしかならん。

なるようにしかならん。

自然の摂理の中で人間の力なんてに微々たるものだ。
自然の摂理に身を任せるしかないことは非常に多い。

これは今でも忘れもしない出来事だった。
息子が生まれる時だったかない妊娠したとき、家内は既に38歳。初産としては高齢出産であり、
染色体異常によって、お腹の子供がダウン症になる確率が高くなる。
そこで羊水検査を行った。
当時、近くの産婦人科で非常に年輩(80歳くらい)の先生で信頼のできる先生に家内は診てもらっていた。
その先生が高齢なのでということで近くの大学病院で羊水検査を薦められた。
羊水検査自体も子宮に注射針を刺す破水が400分の1あるという。
羊水検査を受けるかどうかはかなり悩んだ。

結果が染色体異常であれば堕ろすのか・・
せっかく生まれた生命を殺すものだ。

しかし悩みに悩んだ末、結局羊水検査を受けることに決めた決めた。

そして羊水検査を受けた。その日のことだ。
かない家内から会社に電話がかかってきた。
「子宮から水が漏れているみたい」
「すぐに救急車を呼べ!」と指示した。
そして羊水検査を受けた大学病院に直行させた。
僕もすぐ大学病院に向かった。
そして大学病院着いて主人に話を聞いた

「破水してます」

がく然とした。


妊娠4ヶ月この,,,このまま羊水が漏れ続けると胎児は危ないという。

僕はびっくりして、掛かり付けの産婦人科の先生にでも電話した。

その先生は「申し訳ない私が羊水検査を薦めたばっかりにこんなことになってしまった」

と言ってくれた。

その後の言葉

これが忘れもしない言葉になった。

ゆっくりとした言葉でこう言った。

「どうなるか分からんな。。お釈迦様が言っています。」「こういうことはなるようにしかならない」

「なるようにしかならない?」一瞬この先生は何を言っているのかと思った。

慰めの言葉でもなんでもないように一瞬感じた。

でもすぐにこの先生の言いたい事が分かった。

「世の中になるようにしかならない。人間の力なんて無力なものだ。自然の流れに身を任せるしかないんですよ」ということを言いたかったのであろう。

おそらく、長年産婦人科医としてやってきた経験からであろう。

人間ががどんなに力を尽くしても赤ん坊は死ぬときに死ぬ。生きる時には生き残る。

そういう悟りのようなものをその先生の言葉から感じた。



まさに真理である。

そしてこの息子は羊水が漏れているにもかかわらず、自ら尿(羊水は胎児の尿と同じらしい))を沢山出し、羊水の量を一定以上に持ち続けた。そして助かった。6カ月後には元気に生まれてきた。

このことは息子がもう少し大きくなったら話してあげようと思う。

「お前は胎児のとき、自ら自分の命を守ったんだぞ。お前には生命力は有るんだぞ、だから自分を信じなさい」

と話してあげようと思っている。

「なるようにしかならない」「自然の摂理に身をゆだねる」この言葉を実感した時だった。

但し、最大限の努力をするのだ。まさに人事を尽くして天命を待つということだ。
世の中、思ったように行かなくて当たり前。
壁にぶち当たったとき、最大限知恵を絞りできるだけのことをやって、天命を待つ。

これしかないのであろう。しかし最善の努力は必要である。

行動はいつも幸せをもたらすものではないが
行動なくしては幸せはない

今の世界の経済も政治も、人それぞれ、それぞれの立場で最善を尽くいると思う。

あとは無い成り行きに任せるしかないのだろう。

ああだこうだといったところでなるようにしかならないのであろう。

僕も自分の出来る事を最大限頑張ってみて、あとは成り行きに任せよう。




世の中になるようにしかならん